三菱グループみつびしぐるーぷ 旧三菱財閥
“スリーダイヤ”が象徴する旧三菱財閥&関連企業群
「三菱」という名前や“スリーダイヤ”のマークを共有する会社の集まり。ただし、中には三菱の名前を冠していない企業も存在する。
三菱の歴史は1870年に、土佐(今の高知県)出身の岩崎弥太郎が、大阪で始めた海運業、九十九商会を源流としている。岩崎弥太郎は、日本の近代海運業の基礎を築くとともに、鉱山、造船、銀行、保険などの事業を手掛がけ、三菱グループ各社の基礎を築いた。
三菱グループの公式サイト によると、「三菱グループ」に明確な定義はなく、会長・社長の会である「三菱金曜会」を例にとれば27社がグループのメンバーとなり、共同で広報活動を行う三菱広報委員会の場合は、約40社となる。なお、三菱グループ会社検索ページでは、約650社が対象となっている。
三菱金曜会は、三菱重工業、三菱UFJ銀行、三菱商事の御三家をトップとするピラミッド型の組織構造になっているといわれており、格付けや序列が存在するという。御三家の下には、次の主要10社が名を連ねている。
三菱UFJ信託銀行/三菱マテリアル/三菱地所/三菱電機/三菱化学/旭硝子/日本郵船/東京海上日動火災保険/明治安田生命保険/キリンホールディングス
御三家と主要10社のうち6社で構成する世話人会が、グループの最高意思決定機関だといわれており、世話人会に入る主要10社のうちの6社は、毎年2社ずつ交代する。
三菱グループの会社は総じてプライドが高い?
「組織の三菱」といわれているよね。時代の流れか、鉄の結束を誇っていた三菱でも、系列離れは進んでいると聞く。それでも、御三家をトップにしたヒエラルキーはいまだに存在しているし、御三家はグループ企業の株も大量に保有している。三菱グループの会社は、総じてプライドが高い。個人的な感想だけど。
三菱グループといえば、赤のスリーダイヤがシンボルマーク。でも、三菱製紙だけスリーダイヤが青なんだよね。三菱財閥3代目総帥の岩崎久彌が、明治31年に買収した製紙会社が源流で、大正6年から三菱製紙株式会社を名乗っている古い企業。一社だけ青なのはその辺りに答えが隠されてそうだね。
業界のリーディングカンパニーの地位にいないと影響力が薄まる三菱グループにあって、三菱製紙は業界6位なんだけど、グループ内で存在感を示しているといわれている。
ちなみに、三菱鉛筆は三菱グループと関係ないからね。