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体罰

両親や学校の教職員などが、管理責任下にある子どもや生徒に対し、「教育」の名目で与える肉体的な苦痛を伴う罰。注意をしても聞かない子どもへの教育的な指導と認識されていたが、体罰を受けた子どものトラウマになったり、大きなケガに至ったりする事例が増えるにつれ、社会的に問題視されるようになった。

例えば、幼児に日常生活での守るべきルールを教育する際には、言葉を十分に理解できないため、「しつけ」と称した体罰の方が効果的だとされることもある。しかし、家庭という閉鎖的な環境では、体罰がエスカレートし児童虐待に進展するケースも少なくない。

教職員の場合、学校教育法の第において「懲戒としての体罰を加えることはできない」と明記されている。法務省は「体罰」について「身体に対する侵害を内容とする懲戒(殴る、蹴る等)、被罰者に肉体的苦痛を与えるような懲戒(正座・直立等特定の姿勢を長時間にわたって保持させる等)に当たると判断された場合は、体罰に該当する」と定義。

体罰を行なった者に刑事上の罰則は無いものの、過度の体罰は暴行罪や傷害罪、死亡した場合は致死罪に処されることもある。文部科学省は、2013年に「体罰の禁止及び児童生徒理解に基づく指導の徹底について」という通知を出しているが、授業や部活での体罰は後を絶たない。

社会には守るべきルールがあって、それを破ると罰を受ける。何度言って聞かせてもルールを守らない人に対して、社会はどう接すればいいのか?

体罰の問題点もそこにあるんだと思う。学校での体罰は違法行為だからダメ。それなのに、なぜなくならないのだろう。大人たち、特に教師が、法を犯し、場合によっては自分が犠牲になってまで子どもを指導しようとしているのなら、体罰に変わる効果的な教育を社会全体で考えないと、教師にだけ大きな負担を強いることになる。

体罰の中には、ただの暴力でしかないケースが多分に含まれているからややこしくなっているが、それは「体罰がダメ」というわけではなくて、体罰と暴力行為を厳格に分ける必要性じゃないのかな。

僕は体罰を奨励しているわけではないし、ましてや教師による暴力事件は絶対に認めてはいけないと考えている。ただ、「体罰=悪」で簡単に済ませられない問題だから、ヒステリックにならないで冷静な議論が必要だと思う。

 2018.02.01更新

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