日本労働組合総連合会にほんろうどうくみあいそうれんごうかい 連合
労働組合のナショナルセンター(全国中央組織)。加盟組合のまとめ役や共同行動を目的としている。旧社会党系の日本労働組合総評議会、旧民社党系の全日本労働総同盟、中立労働組合連絡会議、全国産業別労働組合連合の労働4団体が統一され、そこに日本教職員組合の旧社会党系グループが加わって、1989年に発足した。
主に企業別組合、産業別組合、ナショナルセンターという3層構造になっている。加盟組合員は約686万人で、49の産業別組織と、47の地方連合会が活動している。(2018年1月現在)
組合員の労働条件を向上させるために政治活動もしており、大票田の連合は特定政党と政策協定を結ぶこともある。長らく労働者の代表として民主党(民進党)を支持してきたが、民進党が事実上解党した2017年10月の衆院選から特定政党を支持することをやめている。
日本共産党系の全国労働組合総連合(全労連)、旧社会党左派系の全国労働組合連絡協議会(全労協)など、連合のほかにも労働組合の全国中央組織は存在する。
バブルの末期に、連合の初代会長をしていた山岸章氏が、それまでバラバラで足並みが揃わなかった労働4団体をまとめたんだよ。強いリーダーシップを持った、魅力的な人だったな。とはいえ、今でも内部では派閥があるという話は聞こえてくる。
昔に比べて労働組合の影響力が格段に落ちたから、力を維持するために一緒にならざるを得なかったんだろうな。 昔は、労使交渉がうまくまとまらず、よくストライキに突入していたよね。
鉄道なんて毎年どこかの会社がストで運行がストップしていた。日産なんて組合が力を持ちすぎて経営が傾いたし、労働組合は今では考えられないレベルで会社に対して影響力を持っていた。今は「労使一体」だから、組合と経営陣の対立図式も無いもんね。
もし一方的な解雇等にあった場合、自分の会社に組合が無くても、どこかの組合に駆け込めば、労働条件の交渉について相談に乗ってくれるよ。場合によっては、組合が乗り込んでいって会社と話し合ってくれるかもしれない。
企業側からすれば、労働争議を起こされたくないから、不当な条件でなければ、受け入れられることもあるよ。