自衛隊じえいたい
1954年に発足した防衛省管轄の機関。日本の平和と独立を守り、国の安全を保つため、直接侵略および間接侵略に対して防衛することを主な任務としている。自衛隊の最高指揮権は内閣総理大臣が持ち、防衛大臣が内閣総理大臣の指揮監督を受けて自衛隊の隊務を統括。陸上、海上、航空の各自衛隊の部隊および機関に対する防衛大臣の指揮監督は、統合幕僚長、陸上幕僚長、海上幕僚長、航空幕僚長を通じて行なわれる。
日本国憲法は、第9条に戦争放棄、戦力不保持、交戦権の否認に関する規定を置いており、自衛隊の存在を憲法違反だとする人も多いが、政府は「自衛のための必要最小限度の実力」は憲法9条2項で不保持を定める戦力に該当せず、自衛隊は合憲だと解釈している。9条1項で「国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使」の永久放棄を定めているが、自衛権は放棄していないとの見解に立っている。
全国の防衛省・自衛隊各機関は、日々、さまざまなイベントを開催しており、陸上自衛隊の装備品とその能力を国内外に紹介するため、東富士演習場にて実施される「富士総合火力演習」や航空自衛隊の基地を一般公開する「航空祭」は、地域の人々だけでなく全国から多くの人が訪れる。
「自衛隊は軍隊か?」「自衛隊は合憲か?」。もはやそんな議論をしている時期ではないよね。自衛隊は軍隊! これは今さらどうしようもない事実。もうあいまいにするのはやめて法制化しよう。だから、自民党が憲法草案に「国防軍」と明記しているのは評価する。「国防軍」というネーミングはセンスないけどね。「日本軍」と言いたくない気持ちはわかるが、僕らの世代はウルトラマンが思い浮かぶ。ほかになかったのかな……。
阪神淡路大震災、東日本大震災で自衛隊はずいぶん活躍し、災害時の活動部隊としては頼もしい存在なのをアピールした。高度な訓練を受けているし、装備だって充実している。自衛隊もなり手不足で困っているみたいだから、そこが今後の課題だろうね。