首相秘書官しゅしょうひしょかん 内閣総理大臣秘書官
首席秘書官は首相が最も信頼を置く人物の一人
内閣総理大臣に常に付き従う秘書官。内閣官房組織令による定数は5人だが、当分の間は7人とすると別記されている。
「首席秘書官」と呼ばれる政務担当秘書官は、首相のスケジュールの最終調整を担い、政府各部門と調整をしたり、時には野党との連絡調整役を務めたりと、内閣官房長官のように首相に対して影響力を持つ者もいるという。
政務担当秘書官は、国会議員秘書として長年仕えてきた政策ブレーンや、親類縁者など首相から厚い信頼を寄せられている人物が任命されるほか、有能な官僚が選ばれるケースもある。マスコミ対応も重要な仕事で、ニュース報道における「首相側近」「首相周辺」という表現は、政務担当秘書官を指すといわれる。
政務担当秘書官以外の事務担当秘書官は、外務省、財務省、防衛省、警察庁、経済産業省の各省庁から1名ずつ内閣官房に出向。財務省から出向してきた事務秘書官が通例では筆頭格とされ、他の事務秘書官よりも年次が上の者が就く。
事務秘書官は、それぞれが1府12省庁を分担して受け持ち、首相を補佐。各省庁と首相官邸の連絡役として、政策の立案や国会答弁など首相の公式な発言の内容に関する調整を行う。国会審議においても閣僚席に後ろに控えている。
事務担当秘書官には、将来の事務次官と目される本省の課長級または局次長・審議官級の人材が選ばれることが多い。
お互いに人間的な信頼がないと関係が成り立たない
首席秘書官はほかの秘書官と違い、必ずしも官僚とは限らず、小泉政権で首席秘書官を務めた飯島勲氏のように、国会議員秘書として昔から総理大臣と一緒に歩んできた人など、首相が絶対的な信頼を置いている人が任命される。福田家は、福田赳夫首相のときに長男の福田康夫氏が首席秘書官を務め、福田康夫政権でも長男の福田達夫氏が務めた。
僕も経営者の秘書を経験したことがあるけれど、お互いに人間的な信頼がないと関係が成り立たない。安倍首相の首席秘書官の今井尚哉さんも安倍首相にすべてを捧げている感があるよね。
安倍首相もすごく信頼しているみたいで、今井さんを通さないと安倍首相に話が届かない。今井さんは経産省の出身だから、安部政権が「経産省寄り」といわれる由縁のひとつにもなっているよね。
