ノーベル賞のーべるしょう
日本の受賞数は欧米諸国以外の国としては最多
ダイナマイトを発明したアルフレッド・ノーベルの遺産で設立された基金「ノーベル財団」が中心となって、「物理学」「化学」「生理学」「医学」「文学」「平和」「経済学」の6部門において、顕著な功績のあった人に授与される世界的に著名な賞。
1968年にスウェーデン銀行により加えられた経済学部門は、スウェーデン王立科学アカデミーが賞の授与にあたるが、ノーベルの遺言に無いため、ノーベル財団は「ノーベル賞と同等の価値を持つ」としているが、ノーベル賞とは認められない、との見解もある。
毎年10月頃に受賞者が決まり、ノーベルの命日にあたる12月10日に授賞式が行われる。受賞者には、金メダルと賞状に加え賞金が贈られる。賞金の額は、基金の前年度の利息の67.5%が経済学部門を除く5部門に割り当てられるため、金額は年によって異なる。
日本人は、1949年に物理学賞を受賞した湯川秀樹を皮切りに、佐藤栄作(平和賞)や川端康成(文学賞)、山中伸弥(医学賞)ら、経済学賞以外の5部門で26人(海外国籍の南部陽一郎、中村修二、カズオ・イシグロを含む)がノーベル賞を受賞しており、欧米諸国以外の国としては最多を誇る。
基金の資産運用のノウハウの方が知りたい
ノーベル賞で一番気になるのは、いつまで続くのかということ。1901年に始まったから、途中、戦争で中断したとはいえ100年以上も続いている。その間、基金の運用に失敗していないから可能なわけで、資産運用のノウハウの方が知りたい。毎年、約1億円を6つの賞に与えているから、最低でも年間に6億円は黒字にしなければいけないわけだし。
ノーベル賞は、なぜあれほどの権威になったのか謎だよね。科学や医学、物理の世界的な賞はほかにもあるのに、なぜかノーベル賞だけ別格扱い。それに、ノーベル文学賞には疑問を感じる。選考基準がはっきりしないから、今ひとつ納得できない。
日本語の文学をほかの言葉に翻訳したら、作品の正当な評価はできないんじゃないの? もちろん日本の文学だけに限らないけど。