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政務三役せいむさんやく

中央省庁の政治家パート

各省の「大臣」「副大臣」「大臣政務官」を指して政務三役と呼ぶ。大臣は民間人が任命される場合も多いが、副大臣と政務官は慣例的に国会議員が任命される。

2001年の中央省庁再編に伴い副大臣・大臣政務官制度へ移行される前は、政務次官が事務次官とともに、各省の大臣を補佐していた。政務次官は国会議員から、事務次官は官僚から任用されたが、事務次官とは異なり政務次官は内閣と進退を共にした。

政務次官は、大臣に比べ省庁内外における権限が小さく、大臣を代理して閣議に加わることもできず、式典での大臣あいさつ代読など法的権限に直接関与しない部分の代理が主な職務だった。政務次官が国会で答弁を行うことも例外的とみなされ、同じ「次官」の名を持つ事務次官が官僚トップとして相当程度の影響力を有したのに対し、政務次官は役割が不明確なものと認識される傾向にあった。

2001年に政務次官が廃止され、副大臣と大臣政務官が新設。副大臣と大臣政務官の権限の違いは、副大臣が各省の政策全般について大臣を助けるのに対し、大臣政務官は特定の政策について大臣を助けると規定されている。副大臣は大臣不在時に限り大臣の命令に基づき省令や許認可などに関する職務を代行できるようになった。

2009年9月から2012年12月の民主党政権下では、自民党政権の、事務次官をトップとする官僚依存政治からの脱却を目指し、事務次官会議に代えて政務三役会議が導入された。

ポストを増やしたのは党内人事の関係もある

政治主導で政府を運営するために、旧来の制度に変えて導入された省庁のポスト。会社でいえば、大臣が社長なら、副大臣は副社長、大臣政務官は専務といったところかな。副大臣も大臣政務官も省庁に大きな個室をもらって、みんなそこで仕事に励んでいるよ。

役所の仕事は官僚のトップである事務次官に任せがちだったけど、政府の運営に民意を反映させるためには、選挙を経て国民から信任を受けた政治家が官僚をコントロールしなければならないという考えから、大臣の下に副大臣、大臣政務官の2人の国会議員を置いて、事務次官の権限を薄めようというのが狙いだろう。

でも、省庁再編で省庁の数が減ったから、与党議員が就任できる大臣や政務次官のポストも減った。その穴埋めといえば乱暴な表現だけども、党内人事の関係もあって制度を変えたのかなとも思っている。

副大臣と大臣政務官は大臣を補佐する役割だけど、任命するのは大臣ではなく内閣総理大臣。ある程度、大臣になる人の要望も考慮されるだろうけど、大抵は党内の力関係をにらみながら、当選回数を基準にポストが埋まっていくからね。

銀行の営業と一緒で、政治家には肩書が必要なんだよ。当選を重ねた議員が地元に帰ったときに、大臣政務官のひとつもやってないと支持者に格好がつかないよね。

 2018.05.14更新

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