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農林水産省のうりんすいさんしょう 農水省

競馬を含む畜産・水産を統括する“食”の管理人

農業、林業、水産、畜産及び食糧管理をつかさどる国の行政機関。食料の安定供給の確保、農林水産業の発展、農林漁業者の福祉の増進、農山漁村の振興などを任務としている。外局として「林野庁」「水産庁」があり、「植物防疫所」「動物検疫所」などの施設を持つ。農林水産消費安全技術センター、家畜改良センター、農業者年金基金、農林漁業信用基金など、9つの独立行政法人を所管。

食品の安全と消費者の信頼確保を中心にした政策を推し進め、食育やリサイクル食品ロス、動植物防疫、和食・食文化の振興もつかさどっている。その他、卸売市場の認可・監督をし、経済産業省と共に商品先物取引の監督も行っている。

食料需給の全般的な動向をはじめ、栄養量の水準や構成、食料消費構造の変化などを把握するため、日本で供給される食料に関して、生産から最終消費に至るまでの総量を明らかにする「食料需給表」を毎年作成。国民1人あたりの供給純食料(野菜のしんや魚の頭部、内臓などの通常食しない部分を除いた量)と栄養量もわかり、食料自給率算出の基礎としても活用されている。

1881年の農商務省の設置以来の長い歴史を持ち,1925年に農林省と商工省に分離されたが1943年に再統合されて農商省となった。1945年再分離されて農林省となり、1978年、排他的経済水域の設定に伴う200海里時代の到来に対応して農林水産省と名称を改め現在に至っている。

競馬の監督官庁であり、日本中央競馬会を主管している。競走名に「農林水産省賞典」と名を冠した中央競馬の重賞競走があり、地方競馬の場合は農林水産大臣賞典となる。1948年~1954年にかけて、競馬が国営であった時代には、競馬部が競馬を主催したこともある。国営競馬は世界の競馬史においてもほとんどその例がない。

改革を進めれば日本の農業は国を支える産業になれる

農水省は最近あまり目立たないよね。WTO(世界貿易機関)の前身組織であるGATT(関税貿易一般協定)のウルグアイ・ラウンドのときは、農産物の輸入自由化をめぐって毎日のように耳にしていたけど。TPPで国内の農家が打撃を受けると騒いでいたときも、農水省はあまり出てこなかった。

農水省は守旧派のイメージがある。閉鎖的な考え方をする人たちの集まり。ドメスティックな市場を守らなければいけない使命を帯びているからなんだろうけど、利権を守るだけでなく、農業の効率化をもっと頑張ってもらわないと困る。

例えば、農地は余っているのに、上場企業は農地を所有できない といった資本の投下にも制限あるし、農業委員会の審査に通らないと農家を開業できないなど、改革しなければならないことだらけ。農業の規制改革は、個人的に推し進めたい政策だけど、地味なわりに大変だから誰も手を出さないんだよね。

食の安全保障を考えるのが農水省の務めだけど、高関税をかけて守ることが日本の農業のためになるとは思えんし、それでは食料自給率も上がらない。日本の農業は国際競争力があると思うから、もっと改革を進めれば、農業は日本を支える産業になれるんじゃないのかな。

 2018.05.14更新

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