アベノミクスあべのみくす
2012年12月に誕生した安倍晋三内閣の経済政策。1980年代にアメリカのレーガン政権が掲げた自由主義経済政策「レーガノミクス」にちなんで、「アベ+エコノミクス」の掛け合わせて作られた造語。「大胆な金融政策」「機動的な財政政策」「民間投資を喚起する成長戦略」という「3本の矢」で、長期のデフレからの脱却を目指し、名目経済成長率3%を目標に掲げた。
2015年9月には、「希望を生み出す強い経済」「夢を紡ぐ子育て支援」「安心につながる社会保障」という「新・三本の矢」を掲げ、名目GDPを600兆円まで引き上げ、「出生率1.8」「介護離職ゼロ」を目指している。2017年5月でアベノミクス景気は、バブル期を超えて戦後3番目の長さとなり、同年7月にはバブル期以来となる失業率3%割りを実現したが、デフレ脱却への政策は今だ継続中だ。
大胆な金融緩和を継続するというアベノミクスには賛成できなかったけど、僕が間違えていたんだろうね。目下のところ日本経済は悪くないし、安倍政権からほかに変わったら株価も下落するのではないか。外国人投資家はアベノミクスを材料に日本株を買っていると言ってるぐらいだからね。経済を市場と考えた場合、アベノミクスは成功しているのだろう。バブルを生んでいるとは思うけど。
ただ、アベノミクス最大の目的であるデフレ脱却に関しては、金融政策だけでどうこうなるものじゃない。財政の健全化も先送りにしてしまったが、国の将来に対して安心感を持たせられるかがポイントで、少子高齢化をどういう風に解決するか、膨大な社会保障費をどうやって賄うのかを示さないとデフレからの脱却は望めない。新3本の矢だって、目標を掲げているだけで具体的な政策は見えてこない。掛け声だけでデフレ脱却は不可能だよ。