安倍政権あべせいけん 安倍内閣
安倍晋三氏を首班とする内閣。2006年9月~2007年9月と、自民党が民主党から政権奪還した後の2012年12月以降に政権を担当している。
「歴史と伝統を重んじる豊かな独立国の再構築」を目指し、第1次安倍政権では、歴代の自民党政権が成し遂げられなかった「教育基本法の改正」「防衛庁の省昇格」「国民投票法」を実現し、第2次安倍政権では、デフレ脱却を旗印に「大胆な金融政策」「機動的な財政政策」「民間投資を引き出す成長戦略」の「三本の矢」を実施。この経済政策は「アベノミクス」と呼ばれ、1万円以下だった日経平均を2万円台まで回復させ、雇用などの指標をバブル期を上回る水準に回復させた。
選挙に強く、2012年12月の第46回衆院選から2017年の第48回衆院選までの国政選挙において、5回連続で勝利を収めている。
2015年10月に発足した第3次安倍改造内閣で「一億総活躍」という旗を掲げ、「国内総生産600兆円」「希望出生率1.8」「介護離職ゼロの実現」を推進している。また、憲法9条への「自衛隊の明記」を含む憲法改正にも積極的な姿勢を見せ、2017年5月に安倍首相は「2020年を新憲法施行の年にしたい」と公言。公約の重点項目に初めて憲法改正を掲げた2017年10月の衆院選に勝利し、公明党や日本維新の会などを含めた改憲勢力も3分の2超を維持した。
実感できている国民は少ないかもしれないけど、戦後最長の好景気を作り出し、株式市場も20数年ぶりの高値を付けた。内政に関しては合格点だと思う。
政権にとって選挙の結果は“通信簿”。自公で3分の2を維持したんだから、国民に支持されている証しなんじゃないの。55年体制が崩壊してからの日本の総理大臣はコロコロ変わるものだけど、珍しく長期政権を続けているよね。
2017年9月28日の理由なき解散は許せないし、私立高校の無償化とか、公明党に配慮した政策には納得いかないけど、自分たちのことしか考えないで右往左往していた野党よりは数段まし。2017年衆院選は、希望の党の代表だった小池百合子都知事と民進党代表だった前原誠司氏の失策のおかげで総選挙に勝てたんだから、あとは安倍首相には「憲法改正」という自分の信念を貫いてほしい。そうじゃないと、本当にただ権力に執着しただけになっちゃうから。