東日本大震災ひがしにほんだいしんさい 3.11
2011年3月11日午後2時46分に、三陸沖で発生したマグニチュード9.0の東北地方太平洋沖地震を誘因とする災害。最大震度7の強い揺れと、高さ15mを越える観測史上最大の津波が、東北・関東地方を中心とする広い範囲に甚大な被害をもたらした。
死者は1万3000人以上、行方不明者は1万4500人以上で、阪神・淡路大震災を上回る戦後最大の災害となり、首都圏でもJR各線をはじめ鉄道が長時間停止する事態に陥り、帰宅困難者が都心部に大量に発生した。
加えて、福島第一原子力発電所において、放射性物質が漏出する重大事故が発生。6基ある原子炉のうち、1~4号機の電源が津波の浸水により故障し、さらに原子炉建屋内で水素爆発が起きるなど、炉心溶融(メルトダウン)の危険性が生じた。当時の民主党政権は原子力災害特別措置法に基づき、「原子力緊急事態」を宣言。付近住民の避難が行われた。福島第一原発の停止などによって東京電力の供給量が不足し、大規模な計画停電も実施された。
なお、「原子力緊急事態宣言」は今も継続中。解除の見通しは立っていない。
2018.1.16更新