自由民主党じゆうみんしゅとう 自民党、自民
1955年に日本民主党と自由党が合同する形で結成された保守政党。結党以来、長く政権与党の座にあり続けているが、1993年~1994年に社会党、日本新党、新生党、新党さきがけ、公明党など8党派による「非自民・非共産連立政権(細川内閣)」、2009年~2012年に民主党を中心とする連立政権にその座を奪われている。2012年からは公明党との連立政権を継続。歴代25人の総裁のうち、23人が内閣総理大臣を兼任している。
党内に複数の派閥を持ち、派閥間の駆け引きで政治が行われてきた。自由民主党をひとつの政党ではなく「“派閥”と呼ばれる政党が複数集まった長期連立政権」と見る向きもある。タカ派色のある十日会系と、ハト派色のある木曜研究会系が伝統的な2大勢力。十日会系は安倍晋三首相や小泉純一郎元総理の出身派閥で、木曜研究会系は田中角栄元首相や橋本龍太郎元首相、小渕恵三元首相などの歴代首相を輩出した派閥。
2017年10月の衆院選において、「生産性革命」「人づくり革命」「保育・教育無償化」「働き方改革」「地方創生」「憲法改正」「観光立国」などを公約に掲げ、単独で284議席を獲得。連立を組む公明党と合わせて計313議席を獲得、憲法改正に必要な衆議院の全議席数の3分の2以上を維持した。
自民党って、保守政党なのかな? 憲法改正を軸にとらえると保守なのかもしれない。でも、これまでの政策を見ていたら、リベラルな党だなと思う。
昔は派閥の論理で動いていて、党内の動向ばかり気にしていた印象があるけど、最近は世論を気にしていて、少し国民におべっかを使いすぎなのではないかと思うところもある。それもこれも、世論を味方につけることで高い支持率を獲得し、改革を推し進めた小泉純一郎元首相の影響が大きいんだろうね。
昔から“ヌエのような政党”なんていわれてきた寄り合い所帯で、あれでよくまとまれているなと感心さえする。政権を担当している与党だからだよね。
民主党の議員は、個々人は政策通なのかもしれないけど、理想論で突き進んでしまった感があって、政党として現実的に政権運営する力では自民党に大きく及ばないのがわかった。
自民党の総裁選にかかるお金は選挙の比ではないといわれている。なぜなら総裁選は公職選挙法に抵触しないから、金で票を買っても問題ないから。政治は汚いものだというイメージを作ったのは間違いなく自民党だ。