都知事とちじ 東京都知事
日本の首都である東京都の首長。直接選挙で選ばれ、任期は4年。再選回数に規定はなく、何期でも務めることができる。1947年の地方自治法の施行後、19回の選挙が行われ、9人の都知事が生まれた。
歴代都知事の中では、第9代~第12代の鈴木俊一氏と第14代~第17代の石原慎太郎氏が、それぞれ4期を務め最長。第13代・青島幸男氏、第18代・猪瀬直樹氏、第19代・舛添要一氏は1期だけ務め、猪瀬氏、舛添氏は任期満了前に辞任している。2016年に就任した小池百合子氏は女性初の都知事。ちなみに、現在に至るまで現職知事が知事選挙に立候補して落選したことはない。
東京都は人口約1300万人で財政規模は12兆円。警察官や教員を含めた職員は約16万人にも上り、都知事の権限や政治的影響力は小国の国家元首に匹敵するともいわれる。全国知事会においても特に発言力が強く、首相や国務大臣と同様に警視庁警備部警護課のSPが警護につき、自宅と別荘には交番が設置される。
知事の給与は長く国務大臣とほぼ同額であったが、石原氏の知事就任時から10%削減。小池百合子都知事の意向でさらに半減の約1450万円となり、年収は全国の知事で最小になった。
都道府県知事の中でも別格の存在。東京都は財政黒字だから、国からまったく援助を受けていない。だから、国からあれこれ言われない。日本国の法律には縛られるけど、独立した予算を持つ時点で独立国家みたいなものだよ。その長なんだから、それは大きな権力を持っているだろうね。
アメリカの大統領は州知事を経験した人が多いけど、日本は逆のパターンが多い。国会議員から転身して都知事になり、政治家人生を終える。石原氏がそうだったし、小池氏も同じ道を歩むんじゃないの。そもそも希望の党を作って巻き起こした騒動の後では、国政に戻れないでしょう。あとは、どれぐらい都知事を続けられるかだと思う。
本当は若手の有望な政治家が都知事になって首長の経験を積み、その後国政に打って出て総理大臣になってもらうのがいいのかもしれない。でも、都知事の旨味を享受したら、ヒラの国会議員になんて戻れないだろうけどね。